Apifyとは?Webスクレイピングとデータ収集を自動化するAIツール
「競合他社のECサイトの価格を毎日チェックしたい」「Instagramの特定ハッシュタグの投稿を一覧にしたい」「業界ニュースを自動でスプレッドシートにまとめたい」——ビジネスの現場では、Web上のデータを集める作業(コピペ作業)が山のようにありますよね。
手作業でやると何時間もかかるこの作業を、AIと自動化プログラムの力で一瞬で終わらせてくれるのが「Apify(アピファイ)」というツールです。今回は、プログラミング知識がなくても使えるApifyの基本と活用法をご紹介します。
Apifyを使うと何が変わる?
- 競合サイトを毎日開いて、価格を1つずつエクセルに入力
- SNSで特定のキーワードを検索し、投稿内容とアカウント名をコピペ
- サイトの仕様が変わるたびに作業手順が変わり、ミスが多発
- ボタン1つ(または全自動)で、数千件のデータが数分でスプレッドシートにまとまる
- SNSのトレンドデータやインフルエンサーリストが一瞬でリスト化される
- 集めたデータをChatGPTやClaudeに渡して、分析レポートまで自動生成できる
「Actor(アクター)」って何?
Apifyの最大の特徴は、「Actor(アクター)」と呼ばれる、特定のWebサイト専用に作られた自動化プログラム(ロボットのようなもの)が26,000種類以上も用意されている点です。
たとえば「Google Maps Scraper」というActorを使えば、特定の地域の「カフェ」を検索し、店名・評価・住所・電話番号などを一気にリスト化できます。プログラミングの知識(Pythonなど)がなくても、これらのActorを選ぶだけで高度なデータ収集が可能です。
▲ Apify Storeには26,000以上の「Actor(自動収集ロボット)」が用意されています
Actorはいわば「目的別の自動収集ロボット」です。Instagram用、Amazon用、Google Maps用など、それぞれのサイトの構造に合わせて専門のActorが作られているため、設定さえすれば誰でも使えます。
Apifyのすごい特徴ベスト3
26,000以上の「既製Actor」が使い放題
Amazon、Instagram、TikTok、YouTube、Google検索など、主要なプラットフォーム向けのデータ収集プログラムがすでに用意されています。目的のActorを探して実行するだけで、プログラミングなしでデータ収集が始められます。
クラウド上で動くため、PCを閉じてもOK
自分のパソコンにソフトをインストールする必要はありません。Apifyのクラウドサーバー上で動くため、夜間に数万件のデータを収集させることも可能です。スケジュール設定をすれば、毎日決まった時間に自動でデータを更新することもできます。
AI(ChatGPT・Claude)との連携が強力
集めたデータをただのエクセルにするだけでなく、ChatGPTやClaudeなどのAIに直接読み込ませて、データの要約や分析を自動化する基盤として非常に優秀です。LangChainやLlamaIndexなどのAI開発ツールとの連携も進んでおり、AIエージェントのデータ収集基盤としての活用も急増しています。
活用事例6選
ApifyのActorを使うと、以下のような業務が自動化できます。
▲ Apifyで自動化できる代表的な6つの業務
| 活用事例 | 具体的な内容 | 使用するActor例 |
|---|---|---|
| 競合価格調査 | AmazonやECサイトの競合商品の価格・在庫を定期収集 | Amazon Product Scraper |
| SNSデータ収集 | InstagramやTikTokの特定ハッシュタグ・投稿データを収集 | Instagram Scraper / TikTok Scraper |
| 営業リスト作成 | Google Mapsから特定エリア・業種の企業情報を自動リストアップ | Google Maps Scraper |
| 不動産データ収集 | 物件ポータルサイトから特定エリアの物件情報・家賃相場を一覧化 | Realtor Scraper など |
| ニュース・トレンド監視 | 特定キーワードのニュースや業界情報を自動収集・通知 | Google News Scraper |
| AI学習データ収集 | 自社専用AIチャットボット作成のためのテキストデータを大量収集 | Website Content Crawler |
料金プランについて(2026年4月時点)
Apifyは毎月$5分の利用枠がもらえる「Free(無料)プラン」から始められます。データ収集の処理量(コンピュートユニット)に応じてクレジットが消費される従量課金ベースの仕組みです。
▲ Apifyの料金プラン比較(2026年4月時点)
| プラン | 月額料金 | プリペイド利用枠 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| Free 無料 | $0 | $5/月 | まずは試してみたい方、たまに少量のデータを集める方 |
| Starter 有料 | $29(約4,350円) | $29/月 | 毎月定期的にデータを収集したい個人・小規模チーム |
| Scale 有料 | $199(約29,850円) | $199/月 | 毎日大量のデータを収集・監視したい企業 |
| Enterprise | 要問合せ | カスタム | 大規模・カスタム対応が必要な企業 |
※1ドル=150円で計算。利用枠を超えた分は従量課金(Pay as you go)となります。
始め方3ステップ
Apify公式サイトでアカウントを作成する
apify.com にアクセスし、「Get started」ボタンからGoogleアカウントまたはメールアドレスで無料登録します。クレジットカードは不要です。
Apify Storeで目的のActorを探す
ダッシュボードの「Store」から、使いたいActorを検索します。たとえば「Google Maps」と検索すると「Google Maps Scraper」が見つかります。Actorのページで「Try for free」をクリックして試せます。
初心者におすすめのActor:
- 📍 Google Maps Scraper:地域の店舗情報・口コミを収集
- 📸 Instagram Scraper:投稿・フォロワーデータを収集
- 🌐 Website Content Crawler:Webサイトの全テキストを収集
Actorを設定して実行・データを取得する
Actorの設定画面で「どのサイトを」「どんな条件で」収集するかを入力し、「Start」ボタンを押します。数分〜数十分でデータが集まり、JSON・CSV・Excelなどの形式でダウンロードできます。
コピペ用:ChatGPTへのデータ分析依頼プロンプト例
Apifyで収集したデータをChatGPTに貼り付けて、以下のプロンプトで分析を依頼できます。
以下は、[エリア名]の[業種名]の口コミデータです。 このデータを分析して、以下の3点を教えてください。 1. お客様から最も多く褒められているポイントTOP3 2. お客様から最も多く不満が出ているポイントTOP3 3. 自社が差別化できそうなポイントの提案 【口コミデータ】 (ここにApifyで収集した口コミデータを貼り付ける)
注意点・デメリット
Apifyの管理画面はすべて英語です。Chromeの自動翻訳機能を使えば問題なく操作できますが、英語が苦手な方は最初に少し戸惑うかもしれません。
Webスクレイピングを行う際は、対象サイトの利用規約(スクレイピング禁止事項など)や著作権、個人情報保護法に十分配慮してください。特に個人情報(氏名・連絡先など)の収集・利用には慎重な対応が必要です。
「コンピュートユニット(CU)」という単位でコストが計算されるため、最初はどのくらいの費用がかかるか分かりにくいことがあります。まずは無料プランで小規模なデータ収集から試してみることをおすすめします。
まとめ
Apifyは、Webスクレイピングとデータ収集を自動化する強力なクラウドプラットフォーム
26,000以上の「Actor」が用意されており、ノーコードでも主要サイトのデータ収集が可能
クラウド上で動くためPCに負荷がかからず、スケジュール実行も簡単
毎月$5分まで無料で使えるため、まずは無料プランで「Google Maps」や「Instagram」のデータ収集を試してみるのがおすすめ
アレンジ・応用アイデア
Apifyで収集したデータを、ZapierやMakeを使って自動的にGoogleスプレッドシートに追記させ、更新があったらSlackに通知を飛ばすシステムを構築できます。
Apifyで集めた大量の口コミデータ(例:自社商品のレビュー)をChatGPTに渡し、「今月の顧客の不満ポイントTOP3」を自動で要約させるワークフローが作れます。
競合他社のSNS投稿データを毎週自動収集し、ChatGPTで「今週の競合トレンドレポート」を自動生成・メール送信するシステムを構築できます。
「自分の業界でも使えるか知りたい」「設定が難しそうで手が出ない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。AI Meetsでは、あなたの業務に合わせたデータ収集・自動化の仕組みづくりをサポートしています。
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