【歯科クリニック × AI】定期検診のリマインドLINEをAIが患者ごとにパーソナライズして自動送信するAI活用レシピ
- このレシピを作った理由
- 完成形イメージ
- 材料(必要なもの)
- 作り方
- 患者データをスプレッドシートに整理する
- LINE公式アカウントとMessaging APIを設定する
- Makeのシナリオを組み立てる
- AIにパーソナライズメッセージを生成させる
- テスト送信して動作確認する
- まとめ
- アレンジ・応用アイデア
このレシピを作った理由
「半年前に来た患者さんが、そのままリピートしてくれない」——そんなお悩みを、多くの歯科クリニックのオーナー様から聞きます。定期検診の重要性は患者さんも頭では分かっている。でも、日常に追われるうちに忘れてしまう。スタッフが手作業でリマインドを送ろうにも、患者数が多くなるほど個別対応は現実的ではありません。このレシピでは、AIを使って「患者さん一人ひとりの状況に合わせた」リマインドLINEを自動で送る仕組みを解説します。
完成形イメージ
- スタッフが毎月エクセルを目視確認
- 定型文を一斉送信するだけで個別感ゼロ
- リマインド送信率:患者全体の約20〜30%
- 定期検診のリピート率:30〜40%
- 作業時間:月4〜6時間
- 治療履歴・年齢層に応じたメッセージをAIが自動生成
- 送信率:対象患者の100%に配信
- 定期検診のリピート率:55〜65%に向上
- スタッフの作業時間:ほぼゼロ
大阪府の歯科クリニック(患者数約800名)では、このレシピを導入後3ヶ月で定期検診の予約数が月平均28件増加。スタッフの手作業リマインドがゼロになり、「患者さんから『ちゃんと覚えてくれてるんだ』と言われた」という声もいただいています。
材料(必要なもの)
| ツール | 役割 | 費用 |
|---|---|---|
| LINE公式アカウント | リマインドメッセージの送信 | 無料〜(月1,000通まで無料) |
| Google スプレッドシート | 患者情報の管理台帳 | 無料 |
| Make(旧Integromat) | 自動化のハブ(つなぎ役) | 有料 月約1,000〜2,000円 |
| Claude API(Anthropic) | AIによるメッセージ文面の生成 | 有料 従量課金・月1,000〜3,000円目安 |
| LINE Messaging API | LINEへのメッセージ送信 | 無料 |
作り方
患者データをスプレッドシートに整理する
まず、リマインド送信の「元データ」となる患者台帳をGoogleスプレッドシートに用意します。必要な列は以下の通りです。
| 列名 | 内容の例 |
|---|---|
| 患者ID | P-0001 |
| 氏名 | 山田 太郎 |
| LINE ユーザーID | Uxxxxxxxxxxxxx |
| 最終来院日 | 2024-10-15 |
| 次回検診推奨日 | 2025-04-15 |
| 年代 | 40代 |
| 主な治療内容 | 虫歯治療・クリーニング |
| 送信済フラグ | FALSE |

💡 ポイント:LINE ユーザーIDは、LINE公式アカウントに患者さんが友だち追加した際に取得できます。受付での案内や初診時に友だち追加を促しておきましょう。
LINE公式アカウントとMessaging APIを設定する
LINE公式アカウントを持っていない場合は、まずLINE for Businessから無料で作成します。
②-1. LINE Developers(developers.line.biz)にアクセスし、プロバイダーを作成します。
②-2. 「Messaging API」チャネルを新規作成します。
②-3. 「チャネルアクセストークン(長期)」を発行し、メモしておきます。

Makeのシナリオを組み立てる
Make(make.com)はノーコードで様々なサービスを連携できる自動化ツール(つなぎ役)です。スプレッドシートのデータを読み取り → AIにメッセージを作らせ → LINEで送信する、という流れを作ります。

シナリオの流れ
- トリガー:毎日午前9時に自動起動(Makeのスケジューラー)
- Google Sheets モジュール:「次回検診推奨日」が当日から7日以内 かつ「送信済フラグ」がFALSEの行を取得
- HTTP モジュール:Claude APIにデータを送ってメッセージ文を生成
- HTTP モジュール:LINE Messaging APIで対象患者にメッセージ送信
- Google Sheets モジュール:送信済フラグをTRUEに更新
③-1. Makeにログインし、「+新しいシナリオ」をクリックします。
③-2. 最初のモジュールに「Google Sheets」を選択し、「行を検索する」アクションを設定します。
③-3. フィルター条件に「次回検診推奨日 ≤ 今日+7日」「送信済フラグ = FALSE」を入力します。

AIにパーソナライズメッセージを生成させる
ここがこのレシピの核心です。MakeのHTTPモジュールを使って、Claude API(Anthropic)にリクエストを送り、患者ごとのメッセージを自動生成します。

HTTPモジュールのURL欄に https://api.anthropic.com/v1/messages を設定し、ヘッダーにAPIキーを追加します。
📋 Claudeに渡すプロンプト(コピーして使えます)
あなたは歯科クリニックのスタッフです。以下の患者情報をもとに、定期検診のリマインドLINEメッセージを作成してください。
【患者情報】
- お名前:{{患者氏名}}様
- 年代:{{年代}}
- 最後のご来院日:{{最終来院日}}
- 主な治療内容:{{主な治療内容}}
【メッセージの条件】
- 150文字以内で書く
- 親しみやすく、押しつけがましくない口調
- クリニック名は「〇〇歯科クリニック」と記載する
- 最後に予約誘導の一文を入れる(予約URL等は省略してください)
- 絵文字を1〜2個使って親しみやすくする
メッセージ本文のみを出力し、余計な説明は不要です。
テスト送信して動作確認する
本番運用前に、自分のLINEアカウント(または院長のアカウント)でテスト送信を行います。
⑤-1. スプレッドシートにテスト用の行を追加します(自分のLINEユーザーIDを使用)。
⑤-2. Makeのシナリオを手動で1回実行します。
⑤-3. LINEにメッセージが届いていることと、文面が自然かどうかを確認します。
⑤-4. 問題なければ、スケジューラーを「毎日AM9:00」に設定して自動化完了です。
まとめ
Googleスプレッドシートに患者台帳(LINE ID・最終来院日など)を整備する
LINE公式アカウントのMessaging APIを設定し、チャネルアクセストークンを取得する
Makeでシナリオを作成し、スプレッドシート読み取り → API呼び出し → LINE送信をつなぐ
Claudeへのプロンプトに患者情報を埋め込み、パーソナライズされた文面を自動生成する
テスト送信で動作確認後、毎日自動で動くよう設定して完成 🎉
アレンジ・応用アイデア
「インフルエンザ予防接種の季節ですね」「花粉症の時期が近づいています」など、季節や患者の既往歴に合わせたメッセージに変えるだけでそのまま使えます。
「前回のカラーから2ヶ月が経ちました」「〇〇様のトリートメントコース、そろそろいかがですか?」など、施術メニューに応じたリマインドに活用できます。
「7日前送信」に加えて「前日送信」も組み合わせることで、無断キャンセルを大幅に減らした事例があります。Makeのシナリオを複製して条件日数を変えるだけで対応できます。