【不動産 × AI】チラシ・ポスティングなどオフライン広告の効果測定を前提にしたAIによる設計と運用のAI活用レシピ
★★★☆☆ 中級
月3,000〜8,000円
2〜3時間
月約1時間
このレシピを作った理由
「チラシを2,000枚ポスティングしたのに、問い合わせが3件しかなかった……でも、なぜかはわからない」
不動産業のオーナーから、こういう声をよく聞きます。反響率が低いのか、エリアが悪いのか、デザインの問題なのか。原因がわからないまま、翌月もほぼ同じチラシを刷る——そんな”感覚頼りの広告運用”から抜け出すために、このレシピをまとめました。
完成形イメージ
このレシピを実行すると、こうなります。
Before(今まで)
- 「なんとなく反響があった気がする」で終わり。半年に1回、担当者の勘でチラシを修正。効果の薄いエリアにも均等にコストをかけ続ける。
After(このレシピを使うと)
- エリア別・デザイン別の反響率を数値で把握。毎月データをAIが分析し改善案を提示。反響率の高いエリアに広告費を集中投下できる。
📌 実績例(参考)
大阪市内の中小不動産会社(スタッフ4名)の場合、チラシ配布エリアを5ブロックに分け、QRコード・電話番号を各ブロック専用に設定。AIによる月次分析を3ヶ月継続した結果、反響コストを約40%削減。効果の薄いブロックへの配布を停止し、高反響エリアへ集中投下することで、同じコストで問い合わせ件数が1.8倍に増加。
材料(必要なもの)
| ツール名 | 用途 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT(GPT-4o) | データ分析・改善案の生成 | 有料 月3,200円 | 無料版GPT-3.5でも一部可 |
| Googleフォーム | 問い合わせフォーム作成 | 無料 | QRコードと連携 |
| Googleスプレッドシート | 反響データの集計・管理 | 無料 | Googleアカウント必要 |
| QRコード生成サービス(QR-ID等) | チラシ別・エリア別のQR管理 | 無料〜月2,000円 | トラッキング機能付きが望ましい |
| 専用電話番号(050番号) | エリア別の電話反響を識別 | 有料 月300〜600円/番号 | IP電話サービスで取得 |
| Canva | チラシデザインのABテスト作成 | 無料(Pro月1,500円) | 既存デザインがあれば不要 |
作り方
チラシ・エリアごとに「識別コード」を設計する
効果測定の前提は「どのチラシから来たか」を特定できる仕組みです。
エリア分割の考え方
- 配布エリアを500〜1,000枚単位でブロック分けする(例:A〜Eの5ブロック)
- ブロックごとに専用QRコードまたは専用電話番号を割り当てる
- Googleフォームを「ブロック別URL(URLパラメータ付き)」で作成する

URLパラメータ付きフォームの例:
URL例
https://docs.google.com/forms/d/xxxxxxxx?entry.block=A地区 https://docs.google.com/forms/d/xxxxxxxx?entry.block=B地区
このURLをQRコード化して、各エリアのチラシに印刷します。
QRコードはそれぞれのURLを用いて、「QRコード生成サービス」で簡単に作成できます。
問い合わせデータをスプレッドシートに自動集計する
GoogleフォームはGoogleスプレッドシートと連携できます。
- フォームの「回答」タブを開く
- 「スプレッドシートに接続」をクリックして新規作成
- 回答が自動で記録されるか、テスト送信で確認する

スプレッドシートには以下の列を追加で設けます。電話問い合わせは手動で同じシートに記録し、「電話 or WEB」列で識別します。
| タイムスタンプ | 配布ブロック | 物件の種別 | 検討時期 | 電話 or WEB |
|---|---|---|---|---|
| 2024/05/01 14:32 | A地区 | 賃貸マンション | 1ヶ月以内 | WEB |
| 2024/05/02 10:15 | C地区 | 戸建て購入 | 3ヶ月以内 | 電話 |
AIに分析させるデータをまとめる
月に1回、スプレッドシートのデータをCSV形式でエクスポートし、ChatGPTに貼り付けて分析させます。

💬 ChatGPTへの分析依頼プロンプト(コピー可)
プロンプト
以下は不動産チラシの反響データです。 各行は1件の問い合わせを表します。 列の意味:配布ブロック / 物件種別 / 問い合わせ経路 / 検討時期 / 配布枚数 [ここにCSVデータを貼り付け] このデータをもとに、以下を教えてください: 1. ブロックごとの反響率(問い合わせ数 ÷ 配布枚数) 2. 反響率が高いブロックの特徴 3. 来月の配布エリアを最適化するための提案 4. 問い合わせ経路(QRコード vs 電話)の傾向 表形式でまとめ、最後に改善アクションを3点提案してください。
AIの分析結果をもとにチラシ設計を改善する
ChatGPTが出した分析結果と改善提案を参考に、次のチラシ設計を見直します。

よくある改善パターン
- 反響率の低いブロックへの配布を半減し、高反響ブロックへ集中
- QRコード経由の反響が多い年齢層向けに、フォーム誘導文言を強化
- 「検討時期:3ヶ月以内」が多いブロックには、即決を促すオファーを追加
デザインABテストをAIで設計する(応用)
同じエリアに2種類のチラシを配布し、どちらの反響率が高いかを比較できます。
- Canvaで「デザインA(写真メイン)」「デザインB(文字・数字メイン)」を作成する
- それぞれに別のQRコードを割り当てる
- 1ヶ月後、スプレッドシートのデータをAIに渡して比較分析させる

ABテスト分析プロンプト
2種類のチラシ(デザインA・デザインB)を同じエリアに各500枚ずつ配布しました。 以下はそれぞれの反響データです。 デザインA:問い合わせ数〇件、QRコード経由〇件、電話〇件 デザインB:問い合わせ数〇件、QRコード経由〇件、電話〇件 どちらのデザインが優れているか、理由とともに教えてください。 次のチラシに反映すべき改善点を3つ提案してください。
まとめ
このレシピの流れをおさらいします。
アレンジ・応用アイデア
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